日曜日の早朝、聞くともなく「落語」を聞いている。
人情噺あり、説教じみた話あり。色恋沙汰の話あり。
そこに共通しているのは、あたりまえに日々を送っているさまざまな人。
そして、登場人物を温かく見つめる眼差し。
ご供養ごとに通じるものがあるな~、と思っていたら、
この「落語」、仏教の「お説教」から始まったと言われているそう。
土地々々のお坊さんが、村人たちをお寺に集めて仏教の話を聞かせた「お説教」(法話)。
その「お説教」の極意が、
「初めしんみり、中おかしく、しまい尊く言い習わし」というもので、
村人たちが退屈しないよう面白い話を入れ、最後には尊い「仏の教え」で終わる。
この「中おかしく」の部分を発展させていったものが現在の「落語」とのこと。
落語を聞くときには、仏教の法話を思い描き、
法話を聞く機会があったら落語を思い出す。
どちらの時も、ほっと温かい気持ちになって…
もっと身近に感じることが出来そうだ