愛知県奥三河の15地区で演じられる民俗芸能「花祭り」(国重要無形民俗文化財)。
その一つ、布川地区の花祭りが、今年最後となったそう。
この地区は、過疎高齢化が進み、かつて50を超えた世帯数は、現在14。
うち7世帯が一人暮らし。
祭りに携わる10人のうち、6人が80歳以上。
存続が難しくなったという。
祭りをつかさどる「花太夫」を務める男性は、
「700年以上も前から受け継いできた先人たちの苦労を思うと、
『断腸の思い』などという言葉では表せないほどつらく寂しい。
近隣の地区と舞を組み合わせるなど工夫し、新たな花祭として復活してほしい」と語っていた。
夜通し踊る奇祭として知られる「花祭り」。残りは14地区となった。