岐阜県高山市の農家民宿「みづの荘」では、
1カ月遅れの飛騨地方の桃の節句(4月3日)で飾る5色のひし餅を作り続けているという。
5色のひし餅は、
雪を表す「白餅」
雪解け後の土を表す茶色の「きび餅」
若葉の芽吹きを表す「よもぎ餅」
咲き誇る花を表す「紅餅」
実りを表す黄色の「カボチャ餅」の5色。
1985年ごろから地区の特産品を作ろうと主婦らが考案し、製造を続けてきたそうだが、
高齢化に伴い、約10年前からは「みづの荘」71歳になる主婦が1人で作り続けているそう。
厚さ約1.5センチの餅を、幅約6センチの短冊状に切り、
専用のカッターで一辺が6センチのひし形に切る。
「ひし餅を作る頃になると春が来たと実感する。できる限り続けていきたい」と話していた。