春の足音が聞こえてくるようになった今日この頃だけれど、

夜はまだまだ寒い日が続いている。

そんな時、温かいものが食べたくなる。

暖かい部屋で温かい食事。
考えただけで、この上なく幸せな気分に浸れる。

何を食べるか…

お鍋もいいけど、ぜんざいもね!

あの小豆の、つぶつぶ、の食感、甘すぎずしつこくなく。
おもちや白玉を入れて…
想像するだけでほほが緩むのが分かる。

とそこで思いついたが、ぜんざい=「善哉」=よきかな

となると、これは……
そう。「善哉」は仏教用語。

「よい」とか「正しい」という意味で、
神仏が人間を褒めるような場合にのみ用いられたそうな。

ぜんざいを食べた僧があまりの美味しさに「善哉」と賞賛したためとされる説。

初めて食べた一休禅師が「善哉此汁」と言ったとか言わないとか。

また、出雲大社の「神在祭」で振舞われた「神在餅(じんざいもち)」が、
訛って「ぜんざい」になったという説もあるとのこと。

ぜんざいを口入れたときの幸せな気分。
よきかな、よきかな…