遊山箱は3段重ねの木製のお弁当箱。

徳島県独特の文化で、別名「阿波の玉手箱」とも呼ばれているそう。

三月や五月の節句等に、また子どもたちが山や海、野原へ遊びに行く際の、

お弁当箱として利用されていたという。

子どもの成長を願う親の思いと、

子どもにとっては楽しい思い出が刻まれたお弁当箱だったそうだが、

伝統文化が簡略される中、昭和40年ころには、その利用はほとんどなくなったそう。

が、この数年、見た目のかわいらしさも手伝って、

その魅力が見直され、復活しているという。

プラチナ世代には懐かしさを感じる物。

若い親たちには、今どきのおしゃれな逸品に映っているのかもしれない。