78歳の女性が、親友に、交際終了を知らせる手紙を書いたという。

その女性はそれから11日後、自宅で意識を失って病院へ緊急搬送されたそう。
悪性の脳腫瘍で半年から1年の余命告知を受けていた。

女性は、長年の親交を丁重に感謝し、

「粗相や失礼があっては申し訳ないので、たいへん残念ですが、
おつきあいはこれまでにさせてください」と書いた。

すでに筆もしっかり持てなくなっていた女性は、娘さんに代筆を頼んでいた。

女性は、親友への手紙を投函後、20年近く通った小説教室の仲間たちにも
「体の調子が悪くて休会することにした」と、代筆の手紙を送ったそう。

この他にも、女性はその数年前に、「延命治療は不要」「葬式は家族だけで」
「自分の持ち物はすべて処分してほしいこと」など書いた、
「意思表明書」を家族宛に残していた。

やがて訪れる別れのための準備……

手紙をもらった相手の気持を考えないではないが、

今を生きる自分の気持を、正直に、毅然と表わした女性。

こんな生き方・死に方もあるのだなと……