「遺言」勉強会を開催
「供養コンシェルジュとして知っておきたい”遺言”のこと」勉強会を開催しました。
勉強会講師は、供養コンシェルジュ1級で行政書士の石川裕一さんです。
供養コンシェルジュは相続や遺言の専門家ではありませんが、葬送・供養のご相談で相続や遺言の話が出ることは珍しくありません。
なにげなくご案内してしまっていることでも、実は相続に絡んでいる内容もあります野で注意が必要です。
例えば、葬儀社が打ち合わせ時に「亡くなった後は、故人の口座が凍結してしまうので、今のうちに現金を引き出しておいたほうがいいですよ」と案内してしまうようなケース。この後、家族は相続放棄をしたいと思っていたのですが、故人の財産をかなり使ってしまっていたために相続放棄ができなかったというケースもあるそうです。
専門家へどのように橋渡しする?
供養コンシェルジュとしては、専門性が必要な難しい案件を取り扱うことはなくても、例えば遺言を作りたいという人に対し、それまで道筋、見通しをたててあげられるようにすることで相談者との関係がより密接になると思います。
しかし、こんな失敗もしばしば耳にします。
- 勉強はしたけれど、具体的な手続きのイメージができず、相談者に自信をもって話せなかった。
- 話の内容が深くなりすぎてしまって、その後、適切な対応がとれなかった。
- 何をどう案内したらよいかわからず、覚えた知識も定着していないので、結局何もできていない。
では、供養コンシェルジュとしては、どのように相談者に対応していったら良いでしょう。
様々な意見がでてきました。
- 供養コンシェルジュは、葬送・供養の話をしながら相談者にどこまで寄り添い、整理をしていくかという視点が大切。
- 葬儀の相談をしながら、家の事情や悩みを相談するようになった。日常の小さな悩みを伺っているうちに、何が課題なのか少しずつ心の整理ができることも。
遺言関連のセミナーは巷で数多く開催されていますが、事例を豊富にご用意いただいたことで、受講者同士で活発な意見が飛び交う勉強会でした。
今回は、民法改正にともなう今後の遺言についての話や展望など、専門家の間ではどのように捉えているのか、裏話も聞くことができました。