ふるさと納税で永代供養(管理)墓!
ふるさと納税といえば、寄付をすれば米、野菜、魚、菓子など地域の特産品が返礼品としてもらえることで注目されています。旅行券、温泉利用券、花火大会チケットなど体験型メニューも人気で、各自治体でそれぞれ工夫を凝らして寄付を集めています。
昨年、そのふるさと納税の返礼品として永代を前提とした「お墓の使用権」が登場し、話題になりました。
注目度は高く、その後少しずつ導入する自治体が増えています。
現在実施されているのは以下のとおりです。
・市営高峯聖地公園 合葬使用権(長野県小諸市) 24万円
・佐久宝寿霊園 合葬式墓地(長野県佐久市)17万円、77万円
・永代供養墓「おきなわ霊廟」(沖縄県南風町)30万円
※県内6カ所(名護市・うるま市・中城村・南城市・宮古島・石垣島から選べる
・永代供養墓「桜花廟(おうかびょう)」(山梨県富士川市)利用権 110万円
・長野市霊園合葬式墓地使用権(長野県長野市)16万7千円
上記のように、現在ラインナップされているお墓の返礼品は、墓所1区画ではなく、永代管理(供養)を前提としたもので、合葬納骨(他の遺骨と一緒に納骨)がほとんどです。
ただお得に見えますが、単純に墓地使用権を取得する費用だけに注目してみると、ふるさと納税を利用しないようが実は安く手に入れることができます。それは、寄付額に対する返礼の割合は3割以下とするのが原則とされているため、市場価格より少し割高に設定されているのです。
そもそもふるさと納税制度は、寄付税制の一環で、社会貢献するなら税金を払うのと同じ効能があるとみて、寄付税制の恩恵を受けられるというものです。
そのメリットを受けることができる対象にある場合は、制度をうまく活用すると良いでしょう。
「墓清掃」「墓参り代行」寄付額は1万円から10万円超まで
ふるさと納税の返礼品には、以前から墓清掃や墓参を家族に代わって行う「墓清掃」「墓参り代行」サービスがラインナップされています。
「墓清掃」「墓参り・墓守サービス」などお墓参り代行メニューが登場するようになったのは、2015年から。翌年の2016年には急増し、現在は100前後の市町村が特典メニューに加えています。
「墓清掃」「墓参り・墓守サービス」のふるさと納税寄付額は、年1回の簡単な清掃のみで1万円から。
サービスは地元のシルバー人材センターや就労継続支援施設(障がい者施設)などが行いますが、高額サービスとなると、民間業者が関与することもあるようです。
10万円以上の寄付になると、清掃や雑草の除去のほか、頑固な汚れやシミを落としたり、さらには磨いてコーティングまで含まれたメニューを返礼品としてラインナップしているところもあります。
ただ、「墓清掃」「墓参り・墓守サービス」は、実施している自治体内に墓所があることが前提なので、全国規模では対応できないのが難点ですね。
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