従来から簡素化が進む葬儀や法事。コロナ禍の今、葬儀業界は非対面化を急ぐ。

結婚式と違って通夜・告別式は延期が難しく、判断に悩む家族らが相次いだ。

その中で公益社が7月に始めたのが、

スマートフォンなどで撮影して配信する葬儀のリモート参列サービス。

海外に住む息子が父親の葬儀に出られなかったことがきっかけだったそうだが、

遠方の在住者や体調が悪い人も弔問できると好評だという。

葬儀施設運営の花駒も、ビデオ会議システムを使った告別式を今月初めて実施。

入院中の高齢の女性が画面越しに参列し、長年連れ添った夫を見送った。

式や法要のリモート化に加え、

香典も電子決済できる「スマート葬儀」を提案する関連企業も現れた。

訃報はメールやSNSで届き、記帳もオンラインという徹底ぶり。

車に乗ったままで記帳や焼香ができる「ドライブスルー葬儀」の対応施設も、

全国で徐々に広がりつつあるという。

供養の新しい在り方について一歩踏み出した…

と業界関係者は考えている。