「遺影写真は誰のために必要だと思いますか? どのような写真がいいと思いますか?」
遺影写真を撮られている写真家の方からの質問でした。
私の答えを待つ前に、
「それは本人のためだけでなく、残された家族のためでもあるんですよ。
ご遺族の想い出に残る写真を残しておいて、
その中からご遺族が故人様らしい写真を選ぶんです。
『これ、お母さんらしい! 』
『お母さんよくこんな顔してたよね』
『お父さんのこういう顔好きだった…』
写真は、遺族にとっては故人様を思い出せる大切な宝物です。
お仏壇のそばやリビングに飾っておくと、そこに故人様がいるように思えて、
自然に手を合わせたり、話しかけたり。
ご遺族の心のよりどころになることもあるでしょう。
だからこそ、よそいきではない、飾らない、
その方らしい自然なカットがいいと思っているんです」